中小企業のための人材育成のツボ2
今回は、12月17日(木)に配信したメルマガに引き続き、中小企業に必要な人材育成のポイントやステップについてお話していきます!
目次
1.「中小企業版自立型人材育成ステップ0」とは?
2.ステップ0の内容について
3.真のモチベーションを上げるには?
目次
1.「中小企業版自立型人材育成ステップ0」とは?
2.ステップ0の内容について
3.真のモチベーションを上げるには?
1.「中小企業版自立型人材育成ステップ0」とは?
中小企業のための人材教育のツボ1で、中小企業がなぜチーム型経営がうまくいかないかをお話しました。それはチーム型経営をおこなう前提条件がない、すなわち、社長と社員との人種の違い=価値観の違い(ギャップ)によってコミュニケーションが通じないことに理由があるのです。そのギャップを埋めるためには、トレンドのコーチングをするのではなく、「中小企業版自立型人材育成ステップ0」を踏まないといけない旨を述べました。このステップ0とは、簡単にいえば、モチベーションが発動する土台作りのことです。
中小企業においては、まず最初に社員に対して社長の大切にする価値観を教え込まないと自立型人材に向かうためのスタートラインにすら立てないとのです。
2.ステップ0の内容について
「仕事は楽がいい」⇒「仕事がんばります」の基本姿勢にシフトさせるためのマインドセットをインストールします。そのインストール方法は2つです!
① 仕事に対する考え方・基本を知識としてインプットする。
●自分自身の中に眠る安楽欲求と充実欲求の両者の存在を理解する。
●個性(キャラクター)と価値観の違いを理解する。
●仕事を通じて自己実現することの素晴らしさを学び、社長の理念・価値観及び考え方を理解する。
●どのようにしたら実際に充実欲求が発動されるかを理解する。
② 得た知識を使って実際に仕事の基本・型を徹底的にアウトプットをする。
●仕事の受け方と姿勢をトレーニングする。
●仕事の基本(あいさつ・報連相・ビジネスマナー)を習得する。
●仕事をする上でのコミュニケーションの型を繰り返し習得する。
このプログラムを受けることによる効果は何か?
インプットとアウトプットの繰り返しにより
楽がいいという考え方から一生懸命やることが素晴らしいという考え方に変わります。
ありのままでなく、意識をして行動することを覚えます。
自然体ではなく、演ずることを覚えます。
形が整うと、心に至ります。
形が変わると、心のコップが上を向いてきます。
ここでやっと経営者の思いが伝わる器ができあがります。
ここから自立型人材への扉を開くことができます。
3.真のモチベーションを上げるには?
なぜ、このプログラムを受けると、なぜ社員がモチベートされるのか?それは簡単です。仕事はつまらないということから仕事はやりがいのあるものだということを気づかせてあげるからです。要するに仕事をできるようにするための心構えをインストールしているということなのです。社員のモチベーションを上げるために最も大事なことは、「仕事をできるようにする」ことが大事なのです。ただそれだけのことなのです。仕事ができないから仕事がつまらないのです。しかし、最近の傾向(トレンド)は、自分探しに夢中です。自分のやりたい仕事は何か?自分は一体何者なのか?次から次へと仕事を変えていきます。「ライフシフト」という名のもとの暴走行為です。少し仕事をかじってはやめ、かじってはやめ、何の自信もつけないままどんどんシフトしていきます。少しでも大変なことがあると、「これは自分のやりたいことではなかった」とやめていきます。なにも成しとげることなく、自分の居場所を変えていく、つまりオアシス探しに夢中になります。でもオアシスは見つかりません。なぜか?それは、どこにいっても同じ課題という壁が自分に立ちはばかるからです。その壁は逃げても逃げても追いかけてきます。最後にこう嘆きます。「自分がこんなに不幸なのは外部環境のせいである」と。「外部環境さえ自分にあった完全なものになりさえすれば・・・外部環境さえ潔癖で純粋なものになれば・・・自分はもっと活き活きできるのに・・・」嘆きは止まりません。でも自分は思うのです。この世の中は不完全なものであると。たぶん、永遠に不完全だと思うのです。この世の中は、政治も環境問題も人間関係も含め完全な世界にはならないのです。どんなに改善しても改善しても、自分にとって嫌なことも、嫌な人も目の前に現れるのです。では、どうしたらいいのか?この不完全な環境の中で、不完全な自分のまま、今この瞬間を突き抜けるのです。自分が外部環境を変える力があることに気づき、自分自身が変わり、ほんの少しでもいいから、外部環境を変えるアクションを起こすのです。するとどうでしょうか?今目の前にある環境の見え方が少しずつ少しずつ変わってきます。そして、自分が影響できることがわかると目の前の環境が自分を活かせる場所に変わってきます。このときに人は生きている実感がわき、周りの人に感謝の念が浮かんでくるのだと思います。仕事でいえば、やりたくなかった仕事がやりがいある仕事に変わってくるのです。
そのためには、仕事ができるようになる、つまり、目の前の課題を乗り越え、成長し、自信をつけることが何より大事なのです。その結果、真のモチベーションがあがるのです。
中小企業の社員は、仕事を通じての成長体験や感動体験が圧倒的に少ないのです。だから初めにインストールする必要があるのです。真のモチベーションの意義を真剣に伝えるのです。それが真の社員教育の第一歩なのです!これこそが「中小企業版自立型人材育成ステップ0」のプロセスなのです。すると、どうでしょうか!社員の心のコップが初めて上を向いてくることを実感します。もし、社長自身で伝えるのが困難であれば、是非、SS経営コンサルティンググループの㈱SSブレインにお問い合わせください。研修を通じて一緒に解決していきましょう。次回は、自立型人材育成の3ステップについてお伝えしたいと思います。