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2018年4月より『総合診療専門医』が新設! 医療現場のニーズとは?

18.06.08
業種別【医業】
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超高齢社会の到来と医療の高度化に伴い、医療に求められる役割は多様化しています。

そのため、これまで絶対条件だった『救命・延命』に加え、『QOL(Quality of Life)の維持・向上』も、それに並ぶ大命題になりつつあります。

今回は、医療における需要の変化と、2018年4月より19番目の専門医として誕生した『総合診療専門医』について見ていきます。
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“病院完結型”から“病気との共存”へ

医師が向き合う患者は、かつてと様相が一変している――。医療政策に関する議論で、このような言葉がささやかれています。

患者の多くが複数の疾患を抱えた高齢者となり、“病気と共存するためのケア”が重要視されてきているというのです。

2014年にまとめられ、現在の医療・介護政策の方向性を示した『社会保障制度改革国民会議報告書』では、医療の目的が以下のように変化していると指摘しています。

救命・延命、治癒、社会復帰を前提とした“病院完結型”
           ↓
病気と共存しながらQOL(Quality of Life)の維持・向上を目指す医療



総合診療専門医に
期待されること

このような状況に対応するため、2018年4月より開始された『新専門医制度』の一環として、新たな専門領域『総合診療専門医』の研修が始まりました。

総合診療専門医に求められている役割として、以下のことが挙げられます。

◆特定の臓器だけではなく、患者の疾患を多角的に診る

◆患者の生活環境なども加味しながら治療内容を策定する

◆プライマリ・ケア医(総合医や家庭医)として患者を診察&初期対応することで、「何科を受診すればいいかわからない」という患者の解消や、疾患の早期発見

◆『地域包括ケアシステム』における“多職種との連携”や“予防医学”など、複数の領域を総合的に管理する担い手

なお、このように『地域住民の医療ニーズを把握し“地域の医師”として活躍すること』は、総合診療専門医だけでなく、診療所の医師にも求められています。

2018年度から始まった新たな試みとともに、“QOL(Quality of Life)の維持・向上を目指す医療”にも注目することが必要になってくるでしょう。



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