組織力を強化する（1）…クリニックという脆弱な組織

組織はよく「協力のシステム」と定義されます。とすると、組織内でどれだけ協力し合えるかで組織の力は決まります。「まとまり」が力を生むということです。 

皆の目的が同じなので一体感がある。仕事自体に変化があるので、やる気が続く。管理の専門家がマネージメントしてくれる。こういう組織であれば自然にまとまりが生まれ、組織としての力も強くなります。

反対に、こんな組織はどうでしょうか。

・それぞれに専門性が高く、共通した目的や目標が生まれにくい 
・業務がルーティンワークで、気持ちの継続が難しい 
・全員が実務担当者で、管理の専門職がいない 

こういう組織がまとまることは、とても難しいと思いませんか。

実は、クリニックはとても脆弱な組織なのです。 

子供に苦手なことをさせるとき、「なんで能力が低いんだ」「自分からやろうとしない」といら立ってみても始まりません。子供にやる気を出させる方法や、苦手を克服する機会を与えてあげることが必要となります。 

もともとクリニックという組織は、まとまることが苦手です。放っておいて勝手にまとまることはできません。「ウチのクリニックは、なんでまとまりが悪いんだ」「やる気のないスタッフばかりで嫌になる」と言い続けても、自然に変わることはあり得ません。 

院長一人で運営しているわけではない限り、たとえ非常勤スタッフばかりだとしても、組織力があることで患者からの印象は変わってきます。 

まずは、クリニックという組織は「まとまらないのが当たり前である」と理解してみてください。そうすると、「では何をしてみようか」と、前向きに考えるきっかけになるのではないでしょうか。 


クリニック経営、次の一手 


[プロフィール] 
フォーユーメディカル株式会社 アットベネフィット事業部（大城正和・倉田竜典・町山卓） 
同事業部では、医療・介護従事者のための福利厚生サービス「@Benefit」として、歯科医院スタッフにも大企業社員並みの福利厚生をさらに医療・介護分野だけの特別プログラムをプラスして提供しています。 
@Benefit（アットベネフィット）
営業スタッフは、医療介護福祉事業に特化した採用・求人から教育・評価までをサポートする人材戦略コンサルタントとしても活躍中。


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（運営：株式会社アックスコンサルティング）