それぞれが経営者
少し前のことになりますが、
クオリティカンパニーという理念経営を実現された会社の
事例発表会に出掛けました。
本物に触れることで得られるものは多くあります。
井の中の蛙にならないよう、
自分より先を走っている人たちに関わることって
成長するためにはめちゃくちゃ大事。
そう思いませんか?
フラットな組織で主体性が高い会社では
社員それぞれが経営者マインドを持っています。
経営者じゃなくても、
一般社員に至るまで経営者としてのマインドが
必要とされています。
経営者マインドとは何でしょう?
経営者マインドこそ、
自分が経営者だったとして理念に沿って判断をすることです。
企業理念について頭で理解することは
理念が浸透する状態の一歩手前です。
社員が理念を体現している状態が
理念浸透されているといいます。
理念が体現されているとは、
企業理念に沿ってひとつひとつの仕事の判断ができる状態です。
お客様が仕事で事故を起こされて困っているときに、
仕事の採算性を気にして相談の時間を取らないのは
理念に照らしてどうなのか?
お客様の幸せのために仕事をしているのだから、
当然に忙しい中でも時間をお取りするべきですよね。
これは経営者であっても社員であっても
同じ判断ができるべきことです。
年末調整の計算を間違えていたことが後から判明した時に、
気が付かなかった振りをすることや適当に帳簿を合わせることは
会計事務所職員なら出来ないことはありません。
しかし、
間違えてしまったことでその会社の社員さんが不利益を被っていて、
しかもその社長さんはその事実を知らずに社員さんと関わっています。
これを知っていて知らないふりをすることって
不誠実なことです。
誠実な人は自分の間違いを正直に伝えて、
相手に不利益を与えたことを謝罪するでしょう。
「誠実」という価値観には
嘘偽りなく正直に生き切ることの大切さを表現しています。
一つ一つの仕事の判断を機械的にすることではなく、
常に理念に立ち返るからこそ仕事の基準がどんどん高くなるし
レベルが上がっていくのです。
だからこそ、
企業理念を一番体現しているのは経営者でなければならないし、
社員はその経営者だったらどう考えてどう行動するかをイメージできなければなりません。
その状態が経営者マインドが身についた状態なんだと考えています。
理念浸透には時間がかかりますが、
一つ一つの出来事をコツコツ伝え続けていきましょう。
その先にしか未来はありません(^^