藤垣会計事務所

メモが成長を妨げる

21.07.07
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おはようございます!
 
 
さて、
今日は仕事の早い人は何をしているのか?
という話をしますね。
どの会社でも人には得意不得意があるので、
業務ごとに特性が分かれるのですが、
コロナ禍での大企業の評価制度が
軒並み変化しました。
そう、成果主義に変わったんですよ。
テレワークで仕事をしてもらうことになるから、
やり終えた仕事の量と質でしか
社員を評価できなくなったんです。

ビフォーコロナでは
要領よく立ち回ってきた社員さんが
ここにきて自分と向き合うことで
大変なのだそうです。
 
 
でね、
会計事務所では本当に仕事が速い人って
いるわけですよ。
同じ人なのに、
何が違うの?という話です。
 
 
結論から言うと、
一つ一つの作業に迷いがない事が
仕事が速い人の特徴です。
自分でできることと、
そうじゃないことが明確なのです。
だからいちいち手が止まらないんですね。
分からないところは印をしておいて
後からまとめて質問するだけ。
 
 
そして仕事が遅い人は
自分ノートを作る人。
数年前に退職した社員さんも
自分のためのマニュアルを
異常なくらい細かく作っていたとのことでした。
仕事のメモは確かに必要です。
どのメモは取っていいのかの選択ができるかできないかが
大きな分かれ目だと思います。

 
メモを取っていいものは
自分の頭に残しておく必要がないもの。
スケジュールなんて典型的な例です。
覚えておかなくても手帳に書いておけばいいのです。
 
 
メモしてはならないものは、
頭に残しておかなければならないもの。
仕事における考え方を身に着ける前に
何でもかんでもノートに書いてしまうと、
それらは頭に何も残しません。
 
 
仕事のなかででてくるお客様ごとの情報、
これを一つ一つメモを残していたら
それはアウトです。
仕事とはその本質を理解することで
応用できるようになるのです。
例えば何が経費になり、何は経費にならないか。
その考え方の本質をしっかり自分のものにしていれば
どんな費用でもそれが経費になるのかならないのかが
自分なりに答えを出せるのです。
 
 それを一つ一つパターンとして全てメモに残して
次回にそれを見ながらやろうとしたら、
それはただのマシーンじゃないですか。
自分で考えて仕事をせず、
常にメモを見ないと仕事ができない人になってしまいます。
例えば交際費とはどういうものが入るのかを
自分の中で考え仕事をして、
上司から間違いを指摘されたところを
自分の知識をアップデートすればいいんです。
この自分の中に蓄積したデータベースが
どのお客様にも応用できるものとなり
様々なお客様にも応用できるようになってくるのです。
それぞれのお客様ごとの違いや
臨時の処理だけ気にしていれば良いのです。
 
 
なんでもかんでもマニュアルにしていた社員さんは
確かに応用的なことを依頼すると
その都度フリーズしていました。
基本となる考え方を身に着けずに
過去のマニュアルを探してばかりいるので
仕事の人も何倍もかかっていました。
それは自分の中に知識やノウハウを蓄積せず、
ノートやワードファイルなど自分の脳の外に
データベースを作ってしまったから
応用ができなくなってしまったのですね。
 
 
藤垣会計でもまだまだ若手の社員が多くいますので、
自分の中に仕事の基準が作れるように
インプットしていってほしいものです。
応用が利かないと
上に行って大きな失敗をすることになります。
まあ、その前に上に上がれませんから
いつまでも仕事のキャリアが上がらず
モチベーションを失ってしまうのです。
だからこそ、
自力で仕事を成し遂げる力を
身に着けてほしいものです。
 
今日のひとこと
メモが成長を妨げる