銀行融資|これだけは死守したい二つの指標
税理士会の支部集会で研修があります。
研修は税理士法で年間36時間の
研修受講が義務付けられました。
だからちゃんと受講していないと
いけないのですね。
以前の研修がとても勉強になったので、
あなたにもシェアしますね。
どんな内容だったかというと、
財務コンサルタントの小寺弘泰さんが講師で、
「中小企業金融と認定支援基幹業務の現状」
という難しそうなタイトルの研修でした。
実際の研修は、
中小企業が銀行にどう対応していけばよいのか?
これがテーマの話しでした。
元銀行員であり、
財務のコンサルをされておられる経験からの話しは
とても実務的で分かりやすかったです。
その小寺さんが研修の中で伝えられた、
2つの重要な指標について
お伝えできればと思います。
ちょっと専門用語が出てきますが、
用語はそういうものだとして読んでくださいね。
まず、「所要運転資金」を説明します。
銀行が考える「所要運転資金」というものがあり
その業種柄、絶対に不足するであろう資金です。
金額は、
受取手形+売掛金+棚卸資産ー(支払手形+買掛金)
の算式で計算します。
支払いよりも入金が遅い業種って
ありますよね。
建設業なんて、
その典型例です。
そんな時にはその不足する金額を、
「所要運転資金」といいます。
この不足分は事業をやめた時に
お金に代わりますが、
経営されている限り
お金は不足し続けます。
だからここは短期の借入で
回すべきなのです。
返済する必要はないんですよ。
金利だけを払うような、
・手形貸付
・当座貸越
などがピッタリですね。
次の用語は、
「要償還債務」
という言葉です。
これは、
金利が発生する借入総額から
先ほどの所要運転資金を
差し引いた金額のことです。
短期借入金+長期借入金ー所要運転資金
これを要償還債務といいます。
ちなみに銀行では
借入金額のことは要償還債務のことを指します。
重要なのは借入総額ではなく
要償還債務なんだそうですよ。
そして更に重要なのは、
ここからもとめられる債務償還年数が
とても重要なのです!
債務償還年数とは、
今の利益の状況で借入を返済するのに、
何年の年数が必要になるかということです。
この年数が絶対に10年未満になることを
意識してください!
算式は難しくなるので、
聞きたい人は個別に連絡くださいね(^^)/
銀行が融資の際に気にする超重要な指標が
二つあるんです。
1、現状の債務償還年数が10年未満であること
2、債務超過でないこと
この二つです。
今日はこの二つのことを
お伝えしました。
今回は、
堅い話ですみません(^^;)
参考になれば幸いです。