藤垣会計事務所

銀行融資|これだけは死守したい二つの指標

18.11.05
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おはようございます。

税理士会の支部集会で研修があります。
研修は税理士法で年間36時間の
研修受講が義務付けられました。
だからちゃんと受講していないと
いけないのですね。

以前の研修がとても勉強になったので、
あなたにもシェアしますね。

どんな内容だったかというと、
財務コンサルタントの小寺弘泰さんが講師で、

「中小企業金融と認定支援基幹業務の現状」

という難しそうなタイトルの研修でした。

実際の研修は、

中小企業が銀行にどう対応していけばよいのか?

これがテーマの話しでした。

元銀行員であり、
財務のコンサルをされておられる経験からの話しは
とても実務的で分かりやすかったです。

その小寺さんが研修の中で伝えられた、
2つの重要な指標について
お伝えできればと思います。


ちょっと専門用語が出てきますが、
用語はそういうものだとして読んでくださいね。

まず、「所要運転資金」を説明します。

銀行が考える「所要運転資金」というものがあり
その業種柄、絶対に不足するであろう資金です。

金額は、

受取手形+売掛金+棚卸資産ー(支払手形+買掛金)

の算式で計算します。

支払いよりも入金が遅い業種って
ありますよね。

建設業なんて、
その典型例です。

そんな時にはその不足する金額を、
「所要運転資金」といいます。


この不足分は事業をやめた時に
お金に代わりますが、

経営されている限り
お金は不足し続けます。
だからここは短期の借入で
回すべきなのです。
返済する必要はないんですよ。

金利だけを払うような、

・手形貸付
・当座貸越

などがピッタリですね。



次の用語は、

「要償還債務」

という言葉です。

これは、
金利が発生する借入総額から
先ほどの所要運転資金を
差し引いた金額のことです。

短期借入金+長期借入金ー所要運転資金

これを要償還債務といいます。


ちなみに銀行では
借入金額のことは要償還債務のことを指します。

重要なのは借入総額ではなく
要償還債務なんだそうですよ。

そして更に重要なのは、
ここからもとめられる債務償還年数が
とても重要なのです!


債務償還年数とは、
今の利益の状況で借入を返済するのに、
何年の年数が必要になるかということです。

この年数が絶対に10年未満になることを
意識してください!

算式は難しくなるので、
聞きたい人は個別に連絡くださいね(^^)/ 

銀行融資 

銀行が融資の際に気にする超重要な指標が
二つあるんです。

1、現状の債務償還年数が10年未満であること
2、債務超過でないこと

この二つです。


今日はこの二つのことを
お伝えしました。

今回は、
堅い話ですみません(^^;)
参考になれば幸いです。