アーチ社会保険労務士事務所

記事一覧

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医師の負担を軽減!『タスクシフティング』を進めるには

22.10.04
業種別【医業】

医療業界で常態化している過重労働を背景に、医師の働き方改革が進められています。 2024年4月に施行される『改正医療法』では、医師に対して、新たな時間外労働の上限規制が適用される見込みです。 そして、医師の働き方改革を推進していくなかで大きな注目を集めているのが『タスクシフティング』です。 タスクシフティングとは、これまで医師が請け負っていた業務の一部を、看護師や薬剤師など、医師以外の医療従事者に移管する取り組みを指します。 医師の負担を軽減させるためのタスクシフティングについて解説します。

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海外で進む『かかりつけ医』制度、地域医療の担い手となるか

22.09.06
業種別【医業】

病気や健康に関することを相談できる地域の医師である『かかりつけ医』。 日本では、どの地域のどの病院でも患者が自由に受診できる『フリーアクセス制』を採用していますが、たとえばドイツでは、高度な医療機関は『ハウスアルツト(家庭医)』とよばれる、かかりつけ医が紹介するシステムになっています。 昨今では、日本でもかかりつけ医の制度化が検討されています。 しかし人材育成や診療報酬の問題で、反対意見も少なくありません。 今回は、かかりつけ医制度化のメリットとデメリットについて説明します。

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知っておきたい! 医院が掲げる『標榜科目』のルールとは

22.08.02
業種別【医業】

病院やクリニックを開業する際は、標榜科名を決める必要があります。 標榜科名とは、『内科』や『小児科』のように、医師が専門とする分野を患者に伝えるための診療科目の名称であり、医院の看板などに掲げることができます。 この標榜科名は、医療法の定めにしたがって、保健所・社会保険事務所に届け出ることで標榜できます。今回は、医院で使用されている標榜科目のルールについて説明します。

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ペーパーレス化のための『電子カルテ』導入ガイド

22.07.05
業種別【医業】

電子カルテとは、従来の紙のカルテに記されていた患者の症状や治療経過などの診療情報を、電子情報に置き換え、電子データとして閲覧や管理・編集できる医療システムです。 現在はクラウド型の電子カルテも普及しており、新規開業した病院の多くが導入しています。 大病院でも、紙のカルテから電子カルテへの置き換えが進んでいます。一方、中小規模の病院や診療所では、まだ紙のカルテを活用されている状況ですが、切り替えを検討しているところもあるようです。 今回は、一般的な電子カルテのシステムや導入するメリット、デメリットを解説します。

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大災害に備える! 病院における災害対策マニュアルの重要性

22.05.31
業種別【医業】

地震や台風などの自然災害が発生しやすいといわれる日本においては、各地域の病院が災害医療の拠点となるため、日頃から災害時の具体的な対応策を構築しておく必要があります。その準備として、各病院が災害対策マニュアルを作成し、スタッフに周知するとともに、マニュアルに基づいた訓練を行うことが大切です。 今回は、災害対策マニュアルの役割や、作成のポイントなどについて説明します。

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病院が行う医療従事者のためのメンタルケア

22.05.02
業種別【医業】

近年は、医療現場においてメンタルヘルスの重要性が再認識されています。 医療従事者がメンタルに問題を抱えたまま業務に従事すると、不注意な行動が増え、ミスを起こしてしまうとも限りません。本人はもちろん、病院側も従業員のメンタルヘルスには気を配っておく必要があります。 そこで今回は、現場で働く医療従事者にメンタルヘルス向上の取り組みを紹介します。

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掲載内容に制限がある『医療広告』の限定解除要件とは

22.04.07
業種別【医業】

医療広告は、専門知識のない市民を守るという観点から、医療法によって内容を制限されています。 2018年には法改正が行われ、これまで対象外だったWebサイトも規制の対象に含まれることになりました。 したがって、医療機関のWebサイトでは、広告可能な項目以外のことは書いてはいけないことになっています。 ただし、一定の要件を満たせば『限定解除』となり、広告可能な項目以外のことも書けるようになるケースもあります。 今回は、医療広告の限定解除要件について説明します。

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医療法人化するメリット&デメリットとタイミングを考える

22.03.01
業種別【医業】

医療法人とは、病院や医院、診療所、介護老人保健施設の開設を目的とした非営利法人のことです。 これまで個人事業主だった医師が医療法人化すると、まず、自身が医療法人から給与を受け取る給与所得者になります。この給与は経費として計上できるうえに、あらかじめ低く設定することで個人の所得税を抑えることにもつながります。 ただし、このような税制面のメリットがある一方で、スタッフの社会保険料を半額負担しなければならないなどのデメリットもあります。 今回は、個人クリニックの医療法人化にまつわるさまざまな話題について、解説します。

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高齢者の健康寿命を伸ばすための『フレイル予防』

22.02.01
業種別【医業】

日本は世界でも屈指の長寿大国です。 『令和2年版 厚生労働白書』によると、2016年時点の平均寿命は、男性が80.98歳、女性が87.14歳でした。 一方で、健康寿命は男性が72.14歳、女性が74.79歳と、平均寿命との差がそれぞれ約9歳と約12歳もあることが分かっています。 健康寿命とは、寝たきりではなく、介護も不要で、日常生活を制限なく送れる期間のことです。この健康寿命を伸ばすためには、『フレイル』と呼ばれる虚弱状態を予防することが重要です。 医師の指導によるフレイル予防やフレイル対策の取り組みなどを紹介します。

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「納得できない!」で起きる医療訴訟をなるべく防ぐには?

22.01.05
業種別【医業】

医療訴訟とは、医療行為に関する民事訴訟のことで、裁判のなかでも専門性の高い訴訟として扱われます。 近年、医療訴訟の件数は増加傾向にあります。 審理が長期化することも多く、医師・病院側をはじめ、患者やその家族にとっても、大きな負担にもなりかねないので、できたら避けたいものです。今回は、医療訴訟に発展させないためのポイントと、訴訟が始まってしまったケースについて説明します。