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子どもの噛み合わせ相談が99.2%! 小児歯科は虫歯治療から予防へ!?

18.06.08
業種別【歯科医業】
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現在、医療・介護・福祉分野では、高齢者だけでなく“子ども”に焦点を当てた政策が充実しつつあります。
これは歯科も例外ではなく、平成30年度の診療報酬改定では『小児の口腔機能管理』が大きく取り上げられました。

今回は小児歯科の現状や、あるクリニックが行っている予防ケアについてご紹介します。
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小児の虫歯本数が年々減少

平成30年度診療報酬改定で大きく取り上げられた『口腔機能管理』ですが、そこで注目されたのが高齢者と並んで小児でした。

厚生労働省が2018年3月5日に発表した『平成30年度診療報酬改定の概要 歯科』によると、1989年と2015年では、1人平均の虫歯本数が3歳児は2.9本→0.6本、12歳児が4.3本→0.9本へ減少。3歳児・12歳児ともに、虫歯率が年々減少していることがわかりました。

また、相談内容も口腔機能に関するものが増えているようです。
同資料によると、小児歯科を標榜する歯科医療機関での『小児の口腔機能に関連する相談の状況』の上位3件は、以下の通りでした。

1位:子どもの噛み合わせに関する相談 99.2%
2位:咀嚼に関する相談 67.4%
3位:子どもの食の問題に関する相談 60.1%

こうしたことから、小児歯科においては治療だけでなく、予防や管理を含めた体制が求められているようです。


年齢別の予防ケアを実施

東京都のある歯科医院では、子どもの年齢に合わせた予防・管理を展開しています。

たとえば、0~3歳では、虫歯になる可能性があるため卒乳の時期を逃さないよう助言。
4~7歳では、噛み合わせを確認しながらブラッシング指導を徹底。
顎の発育チェックも行います。

さらに8~11歳では、歯の溝が深い箇所の凸凹をシーラントで埋め、虫歯のリスクを軽減。
12歳以上では、歯周病のリスクが増加するため、食生活や生活習慣を含めた指導・定期健診を行っています。

この歯科医院では、これらの予防ケアに特化して診療を行うことで、虫歯や歯周病などの口腔トラブルを早期発見し、症状が悪化する前に処置を施すことを可能にしているのです。


小児歯科への従事が
かかりつけ歯科医へのカギ!?

厚生労働省が2017年12月に発表した『平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況』によると、『小児歯科に従事している歯科医師数』は、2014年に44,190人(全体の43.8%)だったことに対し2016年では39,586人(全体の39.0%)に減少。
少子高齢化や美容歯科の台頭などが要因ではないかと考えられています。

しかし、小児歯科に従事する歯科医師が減少している分、ニーズを捉えた予防歯科を提供していくことで、“出生から成年までの口腔ケアを一貫して担うかかりつけ歯科医”を目指すことができるかもしれません。


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