佐々木税理士事務所

記事一覧

dummy

女性が活躍できる職場に! 一般事業主行動計画の策定義務が対象拡大

22.03.08
ビジネス【労働法】

これまで従業員数が301人以上の企業には女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画の策定や情報公開が義務づけられていました。 2022年4月から、この対象が、労働者数101人以上の企業に拡大されます。 女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画(行動計画)とは、企業における女性の活躍を推進するための計画書のことで、計画期間や数値目標、取組内容や取組の実施時期などが盛り込まれています。 新たに対象となる企業が取り組むべきことを説明します。

dummy

無期労働契約に転換する企業側のメリットと導入方法

22.02.22
ビジネス【労働法】

2013年に施行された改正労働契約法によって、『無期転換ルール』が定められました。 このルールは、有期契約社員との労働契約が5年を超えて更新された場合、従業員からの申し出があった場合に限り、期間の定めのない『無期労働契約』に転換されるというものです。 従業員にとっては、有期労働契約から無期労働契約に転換することによって安定的に働けると共に、長期的なキャリア形成を図ることができます。 では、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。 改正労働契約法における無期転換ルールの詳細と併せて説明します。

dummy

2022年4月から中小企業でも義務化! パワハラ防止法

22.02.08
ビジネス【労働法】

2020年に、パワーハラスメントの防止措置を企業の義務とする、改正労働施策総合推進法が施行されました。この法律のなかの『パワハラ防止の措置義務』については、これまで大企業が対象でしたが、2022年4月からは中小企業も義務化されます。 すでに、職場におけるセクシュアルハラスメントについては、男女雇用機会均等法によって事業主に防止措置を講じることが義務づけられていますが、今後は、セクハラと併せてパワハラについても防止策を講じていくことになります。 “パワハラ防止法”とも呼ばれるこの法律の対応策について紹介します。

dummy

保険の加入漏れを確認! 年金事務所による総合調査

22.01.25
ビジネス【労働法】

日本には、公的年金に係る一連の運営業務を行う年金事務所が300カ所以上あり、各地の管轄する法人事業所や個人事業所に対し、定期的に社会保険の調査を行っています。 この調査のことを『総合調査』と呼びます。 総合調査は、企業が正しく社会保険に加入しているのか、あるいは正しく給与額を申告しているのかを調べるためのもので、原則としてすでに加入している事業所であれば、3~4年に一度、新しく社会保険に加入している事業所では1年以内に一度行われます。 総合調査の実施が決まってから焦らないためにも、調査の流れや準備するべきことを確認しておきましょう。

dummy

基礎知識として知っておきたい『出向』と『転籍』の違い

22.01.11
ビジネス【労働法】

出向とは、自社の従業員に、関連する子会社やグループ会社で働いてもらう異動の形の一つです。 これまでネガティブなイメージを持たれることの多かった“出向”ですが、近年は従業員のキャリア形成やノウハウの獲得、企業間交流などのメリットも注目されています。 出向には、『在籍型(出向)』と『移籍型(転籍)』の2種類があります。 在籍型の出向と移籍型の転籍は労働法に基づく契約関係が異なるので、経営者はそれぞれの違いを理解しておく必要があります。

dummy

労働契約における基本的な禁止事項を確認する

21.12.23
ビジネス【労働法】

労働契約上、使用者が労働者を雇用する際には、会社と労働者の間で『労働契約』を結び、契約書を交わします。 このとき、使用者である会社側には、労働者に不当な待遇を強いることのないよう、禁止事項が定められています。 もし、不正な契約を結んでしまったら、後にトラブルに発展してしまうこともあります。 そこで今回は、うっかり禁止事項に触れる条件を契約書に盛り込むことがないよう、禁止事項とその目的について確認していきます。

dummy

『労働者協同組合』とは? 新しい組織の運営法やメリットについて解説!

21.12.07
ビジネス【労働法】

労働者協同組合法が2020年12月に制定し、2022年10月1日から施行されます。この法律は、働く人が自ら出資して運営に携わる『協同労働』という働き方を実現するもので、施行によってさまざまな事業が『労働者協同組合(以下、協同組合)』という新たな形態で行えるようになります。 今回は、株式会社やNPO法人などとも異なる協同組合と呼ばれる新しい組織の形態と、労働者協同組合法について説明します。

dummy

従業員の雇用形態を変更する際のルールと注意点

21.11.22
ビジネス【労働法】

雇用形態には、正社員のほかに契約社員やパートやアルバイトなどがあり、全ての雇用形態において、企業は労働者と雇用契約を締結しなければいけません。 雇用契約は、使用者と労働者との間で賃金などの労働条件の合意があって成り立つもので、通常はそのなかには雇用形態も記載します。では、雇用契約を結んでいる期間中に雇用形態を変更することはできるのでしょうか。 今回は、従業員との雇用形態を変更する際のポイントについて、確認していきます。

dummy

介護中の労働者を支援するための介護休業制度を正しく理解する

21.11.09
ビジネス【労働法】

厚生労働省の雇用動向調査によると、2019年に個人的理由で離職した人のうち、家族の介護や看護のために離職した人の数は、10万人近くにも上ることがわかりました。今後もこの傾向は加速していくと予想されています。 いわゆる介護離職者のなかには企業の中核を担う人材も多く、企業の成長や発展のためには看過できない問題であるともいえます。 そこで今回は、介護離職を防止する目的で、育児・介護休業法で定められた『介護休業制度』について解説します。

dummy

夜勤時の仮眠や自宅待機はどうなる? 休憩時間のルールを再確認

21.10.26
ビジネス【労働法】

労働基準法では、従業員の労働時間が6時間を超える場合に45分以上、8時間を超える場合には1時間以上の休憩時間を与えなければならないと定めています。では、夜勤時の仮眠時間や、急な案件に対応するための自宅待機の時間などは、休憩時間に含まれるのでしょうか。休憩時間に含まれるのであれば、その間は給与が発生しませんが、もし休憩時間に該当しない場合は、その時間分の給与が未払いになっている可能性があります。それぞれのケースにおける判断基準を知るためにも、休憩時間のルールを確認しましょう。