佐々木税理士事務所

注目度も集患力もアップさせる『看板』作りのテクニック

21.01.05
業種別【歯科医業】
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クリニックもイメージ戦略がものをいう時代。
地域の人の呼び込みを左右するクリニックの『看板』は、注目度にも集患力にも影響します。
看板製作は、自院が地域の人々から“どう見られたいのか”を形にするのと同じです。
まずは自院を客観視して、魅力をわかりやすく伝える方法を考えましょう。
そこで今回は、クリニックのイメージアップにつながる看板の作り方について説明します。
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看板で自院の特色や強みをアピールする

看板の第一の役目は、『ここがデンタルクリニックですよ』という案内を屋外にいる人々に伝えることです。
特に看板は、新患を引き寄せる重要なアイテムです。
医療広告規制が厳しい医療業界でも、看板は広告としての役割を十分に果たしてくれるため、それをわかっているクリニックは、こだわった看板作りをしています。

近所の人が普段からなにげなく目にしていて、必要時にふと思い出すような看板。
道行く人が目に留めて、ここにデンタルクリニックがあるんだと認識するような看板。
子どもが親しみを感じるような看板……など、目にした人の記憶に残る看板であることが、潜在的な顧客をつかむのにとても役立つのです。

とはいえ、いったいどんな看板が自院に合うのか、すぐにはイメージが浮かばないものです。
そこで、まずは予算から考えましょう。
一般的に、看板にかける費用としての相場は、数万円~100万円と価格のバリエーションは幅広くあります。
金額の違いは、一つは業者に依頼する作業の内容にあります。
デザインと製作だけを発注するのか、現場に看板を設置するところまで依頼するのか、経営戦略と合わせて相談してさまざまな提案をもらって作成するのかなど、業者が担う役割次第で、依頼先企業もおのずと絞られます。

次に、看板を設置するロケーションも考えなくてはなりません。
単にデザインや大きさだけでなく、どんなロケーションに看板を設置するのかはとても重要です。
看板業者にそうした立案までは依頼しないのであれば、歯科医自身が看板を見る側の目線になってクリニック周辺をリサーチし、イメージを具体化させましょう。

たとえば、看板には次のような種類があります。

●自立看板
地面に穴を掘って支柱を埋め込むタイプです。電照式も多くあります。
●スタンド看板
店頭看板の定番といえる、持ち運びができるタイプです。電照式も多くあります。
●壁面看板
店舗の壁面に取り付けるタイプです。デッドスペースになりがちな壁面を広告面に変えることができます。
●袖看板・突き出し看板
建物の側面から突き出すように設置されるタイプです。クリニックがビル内にある場合、遠くから見てもわかりやすいテナントサインになります。
●プレート看板
デザインシートを貼り付けた平板タイプです。壁面、あるいはフェンスや金網にプレートをくくりつけます。
●ウインドウシール
窓ガラスに看板シートを貼りつけるタイプです。院内のプライバシーを保護したり、窓をオシャレに装飾して外観をよくしたりすることもできます。


大切なのは客観的な視点を持つこと

看板の方向性が概ね決まったら、次はデザインです。
新規顧客を開拓したいのであれば、どんな顧客を望むのかをまず考えましょう。
保険診療の患者を増やしたいのか、自費診療の患者を増やしたいのか、ターゲットは虫歯治療の患者なのか、予防診療の患者なのかなど、目的によって看板の雰囲気や、そこに載せる情報が変わってきます。

いずれにしても、基本的な情報がわかりやすく書かれていることが重要です。
クリニック名、診療科目、外来受付時間、休診日、住所や電話番号など、どれも表示したい情報ではありますが、『小児歯科に特化』『審美歯科』など、ターゲット層を踏まえ、クリニックの特色や強みをしっかりアピールしましょう。

文字の書体や配色は、デザインのセオリーとしてはある程度の法則はありますが、あまり既存のデザインにとらわれず、記載する内容のどれを目立たせたいか、大小の優先はどうするか、希望を明確にしておきましょう。

看板を作る際は、設置場所や看板のスタイル、表示内容などすべてにおいて、客観的な視点をもってイメージすることが大切です。
そうすることで、地域における自院の在り方そのものを客観視できるようになり、ニーズに合ったクリニックづくりにも繋がります。

看板は、地域とクリニックを結ぶ大事なツールです。
今ひとつ集患の伸びが悪いと感じたら、客観的な視点で看板を見直してみるのもよいかもしれません。


※本記事の記載内容は、2021年1月現在の法令・情報等に基づいています。