税理士法人笠松・植松&パートナーズ

人手不足も解消! 建設業界向け『マッチングサービス』の利点とは

24.12.03
業種別【建設業】
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人手不足の解消や新規案件の受注などを目的とした建築業界向けのマッチングサービスが注目を集めています。
建築業界向けのマッチングサービスは、主にアプリを中心に展開しており、ユーザーとして登録すれば、誰でも気軽に利用することができます。
マッチングサービスによって職人探しや工事の受注が便利になった分、トラブルなく利用するためには、メリットとデメリットをしっかりと把握して、適切なサービスを選ぶ必要があります。
利用者が増えている建築業界向けのマッチングサービスの基礎を解説します。

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手間のかかる職人探しをサポートしてくれる

マッチングサービスとは、提示された各種条件をもとに、異なる要素を持つ人や会社同士を結びつけるサービスのことで、通常はサービスの利用者同士がコミュニケーションを取りながら、条件をすり合わせていきます。
建設業界向けのマッチングサービスは、「建設業者と職人をマッチングするサービス」と「建設業者と発注者(施主)をマッチングするサービス」に分けることができ、サービスによっては両方の機能を備えているものもあります。

建設業者と職人のほとんどは雇用契約ではなく、請負契約を締結しており、建設業者は工事の度に職人を集めなければいけません。
しかし、忙しい業務の合間に職人を探すのは容易ではありませんし、突発的な案件を受注した場合は、いつも以上に職人探しに奔走することになります。
また、建設業界は高齢化が進んでおり、これまで仕事をお願いしていた職人が引退してしまうケースもあります。
こうした手間と時間のかかる職人の確保に役立つのが、建設業者と職人をマッチングするタイプのマッチングサービスです。

マッチングサービスを利用すれば、忙しい合間でも職人探しを行うことができますし、急な案件の工事でもスポットで職人を確保することができます。
何より、これまで接点のなかった職人や一人親方とつながることができるというのは、人手不足が深刻化するなかで大きなメリットではないでしょうか。

建設業者と施主をマッチングするサービスは、新規顧客の獲得にも利用されています。
建設業界は横のつながりが強い業界のため、知り合いからの紹介などで仕事を獲得することがたくさんあります。
一方、独立して間もない事業者や新規参入の事業者は、なかなか仕事が獲得できない事態に陥ってしまうこともあるため、そうした事業者にとっては、工事の発注者と直接つながることのできるマッチングサービスは大切な営業アイテムの一つといえるでしょう。

どのマッチングサービスを選べばいい?

マッチングサービスを選ぶ際の基準となるのが、登録ユーザー数です。
建設業者、施主、職人ともに登録ユーザー数が多ければマッチングできる可能性も高くなります。
マッチングサービスの登録ユーザー数を比較して検討するとよいでしょう。
また、マッチングサービスは手数料や契約料などに関して、有料のものと無料のものがあるので、予算に合わせて適切なサービスを選びましょう。
有料版と無料版で機能に差異を設けているサービスもあるので、登録前に確認しておくことをおすすめします。
さらに、万が一のトラブルに備えて、公式サイトの「よくある質問」などを確認し、サポート体制の有無についても確認しておくとよいでしょう。

建築業界向けのマッチングサービスは、急成長中の市場で、数多くのサービスがリリースされています。
建設業者と職人や協力会社をマッチングする「助太刀」は登録者数が20万事業者以上の大手マッチングサービスで、社員募集のマッチングに特化したサービスもあります。
多様な業種の事業者が登録している「請負市場」は、スポットで人手が必要な場合に便利です。

「ザ・ハウス」は工務店やハウスメーカーなどの事業者と施主をマッチングする注文住宅のマッチングサービスとして注目を集めており、「解体の窓口」はその名の通り、解体工事に特化したマッチングサービスです。

このように建設業界向けのマッチングサービスはそれぞれに特徴があるので、各サービスの機能をよく調べ、目的に合ったサービスを選びましょう。
ほとんどのサービスにはマッチングした相手を評価する機能があり、マッチングのしやすさにも評価が大きく影響します。
評価を下げないためにも、通常の案件と同様に、マッチングした依頼先に対しては誠実な対応を心がけることが大切です。


※本記事の記載内容は、2024年12月現在の法令・情報等に基づいています。