みよた社会保険労務士法人

グルメサイトはもう古い? 店選びは“ハッシュタグ検索”の時代へ!

19.02.04
業種別【飲食業】
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これまで飲食店のリサーチには、主にグルメサイト系の口コミなどが活用されてきました。
しかし、物心ついたときからスマホ(スマートフォン)を使いこなし、スマホネイティブと呼ばれる若い世代にとって、それは少々時代遅れなことかもしれません。
今の若者が「何か食べに行こう」と思ったとき、まずスマホで見るのはInstagramのハッシュタグといわれており、飲食業界から大きな注目を集めています。
そのリサーチの仕組みと、飲食店側が行える効果的な集客方法を見ていきましょう。
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Instagramで飲食店探し! その具体的な方法とは?

総務省が発表した最新の『情報通信白書』(平成30年版)によれば、個人のインターネット利用率は80.9%と、全人口の8割に。
また、その端末別のインターネット利用環境では、スマートフォンを主に使う人(59.7%)が、パソコンを主に使う人(52.5%)を初めて上回りました。
この事象を裏付けるように近年広まりつつあるのが、スマホネイティブという言葉です。
これは、最初に手にしたモバイル端末がスマートフォンである、現在10~20代前半の若者世代のことを指しています。
彼らは本やテレビよりもインターネットで情報を得ており、使う端末もパソコンではなくスマートフォンが主流といわれています。

かつては、話題の店や新規オープンの店などのグルメ情報が知りたければ、雑誌やテレビなどから発信される情報が頼りでした。
しかし現在は、雑誌やテレビで紹介されるよりもずっと早く、必要な情報をインターネットでキャッチすることが、中高年層に至るまで当たり前のことになっています。
さらにスマホネイティブ世代は、インターネットといってもGoogleなどの検索エンジンやグルメ系口コミサイトではなく、Instagramのアプリを主な情報収集ツールとして活用しているといわれています。

ここでポイントとなるのが、InstagramをはじめSNS全般で使われているハッシュタグです。
『#○○』のように、カテゴライズしたい言葉の頭に半角のハッシュマーク(#)をつけて投稿することで、その投稿の検索を容易にする仕組みです。

たとえば、「新宿で肉料理が美味しい居酒屋に行きたい」と考えてInstagramアプリを開いたユーザーは、検索タブに“#新宿 #居酒屋 #肉”と入れて検索をかけます。
そこでヒットしてきた画像の中から気になるものをタップすると、その画像についての投稿内容を見ることができます。
ほとんどの投稿者は、投稿にその店の名前を書き入れたり、店の位置情報や店自体のアカウントをタグ付けしたりしていますので、ユーザーはその情報を頼りにスムーズに店へ行けるというわけです。

時代の流れに敏感な店舗は、このハッシュタグ検索を使って、Instagramで新たな顧客獲得を目指しています。
では、具体的には、どのように進めていけばよいのでしょうか?


ハッシュタグ検索を活用した、集客成功例

Instagramのアカウントをつくったら、まずはプロフィール欄で、お店の情報をしっかりアピールします。
このとき気をつけたいのが、「読み手は若者であると想定すること。
画面を目にした一瞬で興味を持ってもらえるよう、文章は短く、わかりやすく伝えることが重要です。
初回来店サービスや割引などがあれば、「」(カギカッコ)や/(スラッシュ)などの記号も使って、目につきやすいよう記載します。
また、ワンクリックで店のWebサイトや地図アプリに飛べる、リンクの設定も忘れずに。

プロフィール欄を充実させたら、あとは検索されやすい言葉に#をつけながら、お店の魅力をアピールする写真やコメントを投稿していくだけです。
ハッシュタグのつけ方はもちろんですが、投稿写真の被写体選びや撮影方法、PRコメントの書き方などについても、Instagram検索カテゴリの『食べ物』などを見て研究してみるとよいでしょう。
“いいね!”の件数が多い飲食店はどこも、これらをInstagramに投稿したときに見栄えのする、いわゆる『インスタ映え』するものになるように心がけています。

ユーザーの関心を継続して引き付けられるよう、投稿頻度はできるだけこまめに行うこと、また、ユーザーがその店のアカウントを開いたときに、投稿した写真がずらりと並ぶことを想定し、写真のクオリティやスタイルを一定に保つことなども、店のアカウントのフォロワーを増やし、評価の高い口コミを拡散してもらうことにつながるでしょう。


集客・販促につながる効果的な工夫とは?

Instagramを効果的に使う工夫は、ほかにもあります。

まずは、実店舗におけるサービスとの連動です。
最近は、多くの飲食店がInstagramのアカウントを持ち、それと連動したサービスを提供しています。
たとえば『#店名』で店の料理などの感想を投稿してくれたお客に対し、次の来店時に飲食代を割引にしたり、店のアカウントをフォローしてから来店したお客が、ドリンクを1杯無料で頼めるようにしたりなど、さまざまです。

サービスは、実店舗だけでなく、Instagram内でも気を抜かないことが大切です。
たとえば投稿に対してのコメントや、お店の口コミをしてくれている投稿を見つけた場合は、心のこもった即レス”(迅速な返信)を。
顔が見えない場だからこそ、一人ひとりに丁寧な対応をしていく必要があります。

もし、Instagramで影響力の高い有名人が店を紹介してくれた場合などは、一気に経営が忙しくなる場合も考えられます。
逆に、お客への配慮に欠けた写真やコメントなど、たった一つのミスで悪評が広まってしまうのも、Instagramの恐ろしいところです。
Instagramを活用する場合には、こうした事態も想定しておくとよいでしょう。


Instagramのアカウントを持っていても、まだまだ活用しきれていないという飲食店オーナーは少なくありません。
今回ご紹介したさまざまな方法も参考にしながら、ぜひハッシュタグによる集客を目指してみてはいかがでしょうか。