税理士法人エム・アンド・アイ

優秀な即戦力を採用できる? ヘッドハンティングについて解説!

21.08.10
ビジネス【人的資源】
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ヘッドハンティングとは、外部で活躍している優秀な人材を自社に引き入れる採用方法のことです。
人手不足が加速するなかで、優秀な人材を狙って獲得できるヘッドハンティングに注目が集まっています。
具体的な手法としては、人材コーディネーターやヘッドハンティングを専門に行う人材紹介会社などに依頼するほか、SNSなどのツールを使い、直接、自社で働いてみないかとオファーを出すなどがあります。
今回はヘッドハンティングの方法と、メリットやデメリットについて、解説します。
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ヘッドハンティングという『攻めの採用』

ヘッドハンティングというと、外資系企業の採用活動によくあるイメージですが、近年では、日本でも積極的にヘッドハンティングをする会社が増えてきました。

すでに活躍している人材を自社に引き入れるヘッドハンティングは、いわば即戦力がすぐに手に入る採用方法です。
最初から将来の幹部候補として受け入れるなど、条件次第ではかなり有能な人に来てもらうことも可能で、数ある採用活動のなかでも『よりぬきの人材』に来てもらえる可能性の高いやり方であるといえます。
ヘッドハンティングは、いわゆる転職サイトなどを活用して行う『待ちの採用』ではなく、こちらから候補者にアプローチしていく『攻めの採用』。
自社に望ましいと思った人材だけに、声がかけられるというのも、ほかの採用方法にはない魅力ではないでしょうか。

ヘッドハンティングの方法としては、最近では人材紹介会社などを通さず、企業の採用担当者が対象者に直接接触して、ヘッドハンティングをするケースも見られます。
名刺交換でもらった名刺などを活用してヘッドハンティングを行うわけですが、その場合は、相手の身元がよほど確かな場合(取引先の社員や受注企業の社員など)に限定されやすいという難点があります。

幅広い人材市場から『この人』という人物を見つけるのであれば、やはりヘッドハンティング専門にしている人材紹介会社に依頼するのが一般的なやりかたです。

人材紹介会社といっても多くの会社があり、それぞれが独自のノウハウに基づいて、エージェント活動をしています。
まずは、どの会社にもある程度共通する、ヘッドハンティングの大まかな流れを見てみましょう。


人材紹介会社を利用した場合の流れは?

まず、ヘッドハンティングをする側の会社は、人材紹介会社に対して、自社が求めている人材などについて伝えます。
ここで、どのようなスキルを持っていて、どれほどのキャリアがある人材を求めているのか、どれくらいのポジションで迎える予定かなどを、人材紹介会社の担当者に詳しく伝えます。
人材紹介会社は、ヒアリングの内容に沿って、企業の求める人物像を設定し、自社のネットワークを使って膨大な人材データのなかから合致する人を探します。
そして、ヘッドハンティングの候補者が見つかると、次に、交渉に入ることになります。

人材紹介会社は、候補者とコンタクトを取り、スカウトした理由や、依頼企業の魅力などを丁寧に説明します。
同時に職場環境や報酬などに関しても、具体的な話をし、ここで候補者の反応がよければ、ヘッドハンティングを依頼した企業との面談に進むことになります。
面談の場では、自社のキャラクターや強み、候補者の今後のキャリアや望んでいることなどについて話し合い、最終的に合意すれば、ヘッドハンティングの成立となります。


条件・環境のすり合わせは丁寧に

ヘッドハンティングの候補者は人材紹介会社がこちらの希望に沿って選んだ人材なので、ミスマッチが起きてしまう可能性が低いことがメリットです。

一方で、候補者のなかにはそれほど転職に対する意欲が高くない人もいるため、ある程度魅力的な条件を用意する必要はあります。
また、通常のハローワークや転職サイトを活用した求人よりもコストがかかってしまうこともデメリットの一つでしょう。

人材紹介会社によるヘッドハンティングは、事前に着手金を支払うケースと、後に成功報酬を支払うケースがありますが、いずれにしても一定期間に渡って人材紹介会社に動いてもらうことになるため、通常の『待ちの採用』よりも割高になってしまうのです。

採用活動で大切なのは『双方にメリットがあり、納得できるか』です。
ヘッドハンティングでも、それは同じこと。
なるべくウィンウィンの関係になれるよう、候補者の意向も尊重しながら、注意深く進めることが大切です。


※本記事の記載内容は、2021年8月現在の法令・情報等に基づいています。