税理士法人エム・アンド・アイ

手軽に始められるソーシャルメディア施策、ツイッターの活用法について考えてみよう(その4)

14.08.15
ビジネス【マーケティング】
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前回は「自社商品 / サービスや競合について
ネット上の評判や意見をツイッターを通して収集する」
ソーシャル・リスニングをご紹介しました。

大企業においてこのソーシャル・リスニングは、
ずいぶん前から行われていましたが、
このところ“アクティブ・ソーシャル・リスニング”
とでも呼べそうな例が散見されます。
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佐藤達郎の今すぐ使える!マーケティング手法

ツイッターで自社の商品名やサービス名などについて
「検索をかける」ところまでは
従来のソーシャル・リスニングと同様なのですが、
違っているのは、こちらからも「話しかける」
「ピンポイントで語りかける」という点です。

筆者にとって印象に残ったのは、
2年ほど前のあるミネラルウオーターの事例です。

そのミネラルウオーターはペットボトルのキャップがキツく、
「開けるのに手が痛くなった」などの不満がかなりの数、
ツイート(投稿)されている状態でした。

この時、ツイッターの担当者(よくナカノヒトなどと言われますね)は、
より積極的な行動に出ます。
商品名で検索をかけ、キャップについての不満を見つけると、
こちらからツイッター上で語りかけました。

「本当に申し訳ありません。担当者と相談して
一刻も早く解決できるように努力します」といった内容。

不満を言った本人に向けて語りかけ、ツイッター上の構造上、
その謝っている内容を多くの人が目にするようになりました。

語りかけた本人たちも、思いがけず当事者から返事が来て驚き、
好感を持ち、そのことをさらにツイート。
結果的に多くの人の好感の醸成に寄与したようです。

また少し前になりますが、ダジャレ・ツイートで有名だった
冷凍うどんの“カトキチ”が、うどんについてのツイートを見つけては、
他社製品についてのツイートに対して「麺類はみな兄弟。次回は、ぜひカトキチを」
などと話しかけて人気を博した事例があります。

皆さんのビジネスでも、自社名や商品名、サービス名、お店の名前、メニュー名、
カテゴリー名などについて検索をかけ、こちらから積極的に反応して行くことにも、
トライしてみてはいかがでしょうか。


ツイッターの活用法は今回で終わりです。
次回からは、さまざまな場面で使える「説明術・プレゼン術」について考えていきたいと思います。

次回の「佐藤達郎の今すぐ使える!マーケティング手法」は
『NOをYESにする力! 結果を出すための「説明術・プレゼン術」。その1』をお届けします。


[プロフィール]
佐藤 達郎(さとう・たつろう)
多摩美術大学教授(広告論/マーケティング論)、コミュニケーション・ラボ代表。2004年カンヌ国際広告祭日本代表審査員。浦和高校、一橋大学、アサツーDK、(青学MBA)、博報堂DYを経て、2011年4月より現職。著書に、『NOをYESにする力!』『アイデアの選び方』『自分を広告する技術』『教えて!カンヌ国際広告祭』がある。

[記事提供]

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