行ってきました。
昔、映画だったか何でだったか、流氷の鳴き声を聞いたことがあった。
北国の暗い海から悲しげな音が響く。流氷が互いにぶつかり合って生まれる
軋みの音なのだが、北海道のオホーツク海でしか聞けない不思議な音。
「キュウ~キュウ~」「ギューイ~」といった動物の鳴き声や人間の呼吸の
ような悲しげな音。
何時か実際にオホーツクの海に流氷鳴きを聞きに行きたいと思いながら何十年も
経ってしまった。
若い頃はこの季節、毎年格安のスキーツアーを探しあちらこちらと滑りに
行っていたものでしたが、この仕事で独立してからは怪我でもしたら・・・
とウィンタースポーツは封印。
そのうち1~3月はそれなりに忙しくなって、遊んでいるどころではなくなり
ここ何十年の間 滑りに行っていない。
同じ理由で「流氷が見たいな」と言いつつ、この季節限定のツアーに参加する
ことなく毎年”温暖化が!”と叫んではまた行けなかったの繰り返し・・・・・
ところが先週 「流氷が接岸した」というニュースを聞いて急に流氷ツアーに
申込。 1泊2日で網走に行ってきました。
本気で行く気になればいけるものです!!
流氷はロシアと中国の間を流れるアムール川から大量の真水がオホーツク海に
流れ込み海面から50mまでの表層に塩分の薄い氷の層が出来。シベリアからの
マイナス40℃にも達する極めて冷たい季節風によって氷へと変わって行くそうです。
オーロラ号という砕氷船に乗って船上から流氷を眺めることが出来るというので
乗船。 ところがどこにも流氷は見えない。遥か彼方の方に白い線が・・・
近づくにつれ薄っすらと氷の板が海面に浮かんでいた。
それでも冷たい澄んだ空気が心地よく・・・自然の一端には触れたのだと心残り
とはいえ納得した。
翌日も再リベンジ。
昨日と打って変わって「強風のため船が出ないかもしれない。出航しても氷が
大きければ戻ってくる可能性あり」とのアナウンスがあって、たった1日違いの
自然の動きに驚きつつ乗船。
昨日より岸に近いところから氷の塊が見え始め、突き進むうちに船も氷の塊と
ぶつかって大きな衝撃が走る。流氷が互いにぶつかり合って軋んだ音が響く。
昨日と同じ海に出ているのに、全く違う状況に緊張した空気が広がる。
砕氷船の本領を発揮してバリバリと音を立てて進んでいた船もやっと港へ帰港。
これで港一杯に流氷がたどり着いたときには、どのような風景が広がるのかと
想像が膨らんでいく・・・・・
(おまけ)
ツアーの最後に能取岬に立ち寄った。本当に何もない処。
バスの中からは、自然の鹿が草を食べているのが見え。
「岬の突端から下をのぞくと流氷が見えますよ」のガイドさんの声に送られて
バスを降りた・・・後悔した。
痛いほどの風が吹き、岬に着くまでに手袋をしているはずの手の指が凍傷に
なるのではないかと思うほどの痛みに襲われ。
こんなところに居たら凍死だと怖くなった。・・・北海道を甘く見てはいけない。
眞に自然の驚異です。