石田勝也税理士事務所

13坪・月商600万円! クオリティを底上げした現代版の繁盛“総合居酒屋”

16.04.08
業種別【飲食業】
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ファミリー層や20~30代の客層が多い堀江の地域柄に合わせたサービスで人気を集める『炭焼笑店 陽堀江本店』。

100種超の豊富なメニューとアットホームな雰囲気が地域住民を中心に支持を得ている。
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■このお店が繁盛している理由!

1.店が小さくても“居心地のよさ”を高められる。リピート率8割が実証 

2.あえて人員は多めに。それによって気配りの徹底&追加オーダーを増加

閑静な住宅街である大阪・北堀江エリア。その中で「リピート率80%」という驚きの数字を叩き出し、13坪で月商600万円を売る繁盛居酒屋が『炭焼笑店 陽』だ。

創業10周年を迎える堀江本店をはじめ、現在は難波、天満、お初天神と繁華街への進出も果たしている。 

人気の理由の一つは、100種を超える豊富なメニュー。舌の肥えた20代後半~40代がよく訪れるという同店では、全国から仕入れる旬の海産物やブランド力のある地野菜、こだわりの地鶏など、産地直送の新鮮食材を使用。

突出した名物をつくるのではなく、全体のクオリティを底上げすることで“総合居酒屋”の魅力を打ち出し、「どの料理を食べてもうまい」と評判に。

さらにキッズメニューも充実させることで、周辺ファミリー層の獲得にも成功した。 

また同店では、13坪の規模ながら「お客様にゆっくりくつろいでほしい」というオーナーの行友裕二氏の気遣いから座敷を配置。

この狙いが見事に当たり、座敷を指定した予約が殺到。空間にまでこだわるお客への気遣いが高いリピート率を実現している要素の一つでもある。 

「接客のモットーは“お客様から目を離さないこと”」という行坂氏。夜の営業は、コンパクトな店でありながら4人で回すことで、ピーク時に起こるオーダー待ちのストレスを解消。

さらに十分な人員を投入することで「最近来てくれなくて心配していましたよ」など、積極的にお客とコミュニケーションを取れるようにしている。

会話をすることでお客側には親近感を抱いてもらえ、店側はその日のオススメやドリンクのお替りなど、追加オーダーにもつなげやすいという。 

こうしたお客目線のホスピタリティが、平均滞在4時間と“居心地のいい店”として人気を集めている理由であり、創業10周年を迎えたいまもファンを増やし続けている。 


繁盛飲食店のヒット商法最前線 


【記事提供元】
近代食堂2016年3月号(旭屋出版)